最近流行りのプチ終活とは

終活というと死後のことを考えるので、あまり触れたくないという人もいると思いますが、最近では終活よりライトな考えた方の「プチ終活」が人気になってきています。
まだ終活を始めるには早いという方にも取り組みやすい、プチ終活についてご紹介します。

プチ終活とは

プチ終活は、終活とあまり変わりはありません。片付けや整理整頓など、やることはほぼ同じです。ただ単純に部屋の片付けをするという意識で整理整頓するのではなく、終活のための片付けをすると考えて取り組むことをプチ終活と言います。普段の整理整頓や片付けと行う作業自体は同じですが、言い方が異なる点と内面的な意識部分の点が異なります。
プチ終活は身の回りの整理整頓や不要な物を片付けることをしますが、言い方次第で取り組む気持ちが変わってくるのが特徴。終活を早めから意識することで、無駄な物を購入しすぎてしまったり、不要な物を貯めこんでしまったりするのを防げるメリットがあります。
40代くらいからプチ終活を始める人もいるので、終活をラフに考えた物ととらえると良いでしょう。

エア終活とは

エア終活を初めて聞く方もいるかもしれませんが、最近ではエア終活をする方が増えてきています。
エア終活とは、実際に行動は起こさず、頭の中で整理をしていくことを指します。
たとえば、終活を始める時はエンディングノートに必要事項を書いていきますが、その内容をエア終活では脳内で考え、外には出さないということです。遺産や相続、死後の手続きや葬儀など、何かに書いたり残したりするわけではなく、頭で考えて、気になった物は調べて頭に書きこんでいくようなイメージ。終活を始める前に、どういったことが必要なのかを考えたり調べたりすることをエア終活と呼びます。
エア終活は、いつでもどこでも誰でもできることなので、早めから考えておくといいかもしれません。

終活とプチ終活の違い

終活とプチ終活の違いは、プチ終活が終活の一部というところです。
プチ終活は、生前整理のような物の整理や片付けをするほうがメインで、死後のことにはあまり触れません。終活では、死後の手続きや葬儀のこと、相続やお墓などを考えたり整理したりする物がたくさんあります。
プチ終活はただの整理整頓より終活の考え方に近いのですが、終活よりは軽く、考える幅も狭いので、終活を進めるための一部になります。
普段からプチ終活を意識するようになると、終活をネガティブな物としてとらえるのではなく、なじみやすくポジティブな考えに変えていけるメリットも。プチ終活を当たり前の考え方にできれば、終活を始める時にイチから始める手間が省けるのでおすすめですよ。

断捨離と終活の違い

断捨離と終活は、どちらも物の片付けや整理をすることで言えば同じです。ただ2つの見ているポイントが異なります。

  • 断捨離は、「今」を重視した考え方。
  • 終活は、残された「後」を重視した考え方です。

断捨離は、自分の今を見て、不要な物を処分しますが、終活では、今の自分のことより、死後にどうしておいたら残された遺族が楽になるかを考えて整理整頓をします。死後に遺品を整理する家族を想像すると、大変そうですよね。そうならないためにも終活では生前整理を行うのです。
断捨離と終活とプチ終活の違いを見ると、断捨離 < プチ終活 < 終活というイメージで、片付ける考え方が死に寄っていきます。

プチ終活の進め方

プチ終活では、普段片付けがしにくいところを整理していきます。プチとはいえ終活なので、いつか使うかもしれないという考えや、今の自分にフォーカスを当て過ぎた考え方は避けて取り組みましょう。とはいえ、死後のことを考えるには早すぎるので、ご自身のちょうどいいところ見極めて進めましょう。

スマホやPCのデータをプチ終活する方法

スマホやPCの中には写真や文章データ、アプリなどがたくさん入っていると思います。不要なデータを削除することから始めましょう。また、過去に作ったまま放置してしまったアカウントなどがあれば、削除しておきます。
終活では、必要な物のIDやPASSをひとまとめにして、いざという時に取り出しやすいように保管しますが、プチ終活ではそこまでは行いません。早めに取り組み過ぎてしまうと、大事なパスワードを漏洩してしまうリスクが高くなるので、プチ終活では不要なデータの整理程度にとどめておきましょう。

音源関連の整理でプチ終活する方法

CDやDVDなどをディスクで残しておくと、かさばってしまうので音源データに変換して残しましょう。データにすればクラウドで保管もできるので、たくさんあっても問題ありません。また、サブスクの配信サービスなどでダウンロードした音楽も不要な物を削除したり、整理整頓したりしましょう。
無理に全部を捨てたり消したりする必要はなく、無駄な物が入っていれば削除するくらいな感覚で整理します。データ化したあとのCDやDVDは、状態が良い物は売りに出すといいでしょう。BOOK・OFFやリサイクルショップでまとめて買い取ってもらいましょう。

家の中にある不用品をプチ終活する方法

プチ終活では、片付けをする時の考え方として断捨離と終活の間と説明しましたが、そのほかにも長い目で見て整理するという特徴もあります。
プチ終活には終わりを迎えるまでに時間があるので、すぐに捨てる物と捨てない物の判断をしなくて大丈夫です。不用品を分別する際に、全く使っていなければ処分しますが、1年使っていない物・半年使っていない物などに分けて保管します。使うか使わないかを見定める片付けをして、時間をかけて判断するのがポイントです。

大掃除ついでのプチ終活

年末年始には大掃除をする家庭が多いと思いますが、このタイミングはプチ終活のチャンスです。
身の回りで使う服やバッグ、時計などの中から使っていない物を分別して一気に処分しましょう。他にも、大掃除する際に家具や家電を移動させた時に、製造時期を確認して買い替えのタイミングなどを検討しておくといいでしょう。
子供が大きくなって使わなくなった大きすぎるダイニングテーブルや、子供が小さいころに書いた絵や記念品、子供が帰ってきた時に使うかもしれないと残しておいた物などは、整理するタイミングです。大型家具はリサイクルショップや引越し業者が買い取ってくれるので、査定に出してみましょう。また、子供の絵や記念品などは写真に撮ってデータ化します。もしかしたら使うかもといった考えの物は、大抵使うことなく置きっぱなしになってしまうので、全てキレイに片付けてしまいましょう。

売る場合は買取業者に依頼する

不用品を売る時は、宅配出張買取を依頼するのがおすすめ。店頭買取をしているところや宅配買い取りしているところもありますが、ダンボールに詰める手間があったり、どれが買い取ってもらえるのか分からなくて迷ったりすることも。鑑定士さんが直接家に来て査定をしてくれれば、買い取ってもらえる物をその場で見てもらって、買取価格の低い物はその場でお断りできます。
家で査定ができれば、持ち運びの手間や、査定の待ち時間などを気にしなくていいので安心して整理ができますよ。

まとめ

プチ終活は、終活ほど真剣に死と向き合って取り組むことはありませんが、少しずつ意識していきましょうという取り組みです。
ちょっとした片付けや、大掃除のタイミングでプチ終活をすると、無駄な物が減っていき、あとあと整理がしやすくなります。また、エア終活のように頭の中で死後のことを整理整頓しておくのも、終活の準備に最適です。色んな終活の形があるので、自分に合ったタイミングで、自分に合う方法を試していきましょう。