日々のイライラ…更年期を乗り越えるには

老人の手

辛い・・・なったことのない人にはわからない更年期障害

更年期障害について現代は広く、こうした症状があるということがネット上でも
掲載されているので、皆さんある程度の症状はご存知でしょう。しかし
更年期障害というのは人によってその症状が大きく違い、体が火照るな?くらいで
終わってしまう方もいますし、めまい、頭痛、吐き気などが止まらず
入院加療が必要となったり、うつ病を発症してしまうという方もいるのです。

更年期障害は本当になった方にしか、辛い思いをした人にしか
わからない辛さがありますが、更年期障害を乗り越えていくために、
どのようなことを考え、実行すればいいのかを理解しておきましょう。

更年期障害の原因は?

女性は次の世代を担う妊娠、という役割を持っています。
女性の体の中には20万個もの卵子が準備されており、その中で
優秀な卵子を排卵し、最高の精子との奇跡の出会いを待っているわけです。

卵子の数は成熟期前半、つまり30代を境にゆっくり少なくなっていきますが、
その後、成熟期後半の35歳以降になると極端に減少します。その数は
37歳くらいで2万5千個、40代になると1000個代になるといいますから、
いかに減少しているかがわかるでしょう。

卵子を次の世代につなげるために必要なホルモンが、
エストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンです。このホルモンは母性を
高くさせるために必要不可欠なホルモンで、このホルモンが
分泌されることによりわが子を守るという母性が生まれ、
女性が魅力的に輝き男性との性交渉が上手く成立するのです。

卵子は老化し遺伝子異常を起こす可能性があるなどのため、次の世代に
伝達されないように51歳くらいで閉経となります。閉経に向かう
45歳くらいから卵胞数が一気に低下し、これによって体内の
エストロゲンが減少していくため、様々な不快な症状が出てくるのです。

どんな症状があるのか

不規則な排卵によって月経不順となりますし、膣の伸展性が
少なくなるため性交痛があるという方もいます。乳腺組織が
脂肪になるため、乳房が縮小しますしおなか廻りなどに
皮下脂肪がついて美しい体の線が乱れます。

肌のつやもなくなっていきますし、骨の組織ももろくなり
骨粗しょう症を引き起こす方も多く、こうした現象を受け入れる事が
出来ないために、うつ状態になる方も少なくないのです。

このほか、火照り、めまい、頭痛など内分泌機能のバランスの崩れから
自立神経の乱れなども起こり、身体的にも肉体的にも辛い状態が継続します。
人によってどのような対策が体に合っているか、模索する事が必要となりますが、
病院では、更年期障害の原因となっているエストロゲン不足を補う
ホルモン補充療法など行うことができます。

<更年期治療>ホルモン補充療法の効果とリスク

薬で治療する方法

また病院でも市販薬でも両方利用する事ができる方法として
漢方薬やサプリメントがあります。冷えがちな方にむけた漢方薬や不安など
精神的な疾患がでてきている方に向いたもの、頭痛、肩こりなどが辛い人などに
向けたものなど、色々なものがありますので
病院や薬局などで相談してみるといいでしょう。

自然の素材で作られた漢方薬やサプリメントは、身体への負担が少なく
高齢者の人にも飲みやすいというメリットがあります。現在は、
卵や生姜のようにより身近な食材で作られた薬やサプリメントも多く、
自分の手で精製できるものも少なくありません。

>>卵油の作り方(卵油とは)|沖縄の自然の力【ちえの輪卵油】

このほか、精神的な問題があるという方には、向精神薬が処方されることもあります。
ただこうしたお薬は医師に診断してもらい処方されるべきで、輸入等で
利用できるからといって診断を受けずに利用することはやめましょう。
更年期障害の状態を確認し、その方にあったお薬が処方されるので、
医師の診察を必ず受けるべきです。

無理をしない

更年期障害の辛い症状は男性にわかりにくい事ですし、中には心無い事をいう方もいます。
夫が更年期障害に理解がないと、ただ年を取って家事をさぼっていると
誤解される事もあるので、その場合、更年期障害という症状を
しっかり理解してもらう事も必要です。

娘さんがいればどういう辛い症状があるのかを説明してもらってもいいですし、
更年期障害の治療に通うときに、一緒に医師の話を聞いてもらってもいいでしょう。
夫に理解がないことで精神的にもバランスを崩し、うつ状態になってしまったという方も
少なくありません。理解してもらう事が出来ないのなら、
無理をせず、入院させてもらってもいいでしょう。