そもそも老化って何なの?

老化とはなんなのか

老化とは何か

赤ちゃんが誕生するとご家族、また近しい人は新しい命の誕生を心から喜びますし、その生命の神秘を目の当りし、命というのは実に尊いものだと感じます。
人が誕生し成長し、時期に成熟を迎えてその後、命ある者すべてに死がおとずれます。
生物共通のプロセスとなるこの誕生から死までのプロセスですが、実は個人差がかなりあり、例えば病気で10代という若さで亡くなる方もいますし、100歳以上という長寿を全うされる方もいます。

老化スピードは本当に人それぞれで、同窓会であった同級生をみてこんなに老けた?とびっくりする事もありますし、逆に年を取らないね?とびっくりする事もあります。
なぜこれほどまでに老化という事に違いがあるのか、また老化っていったいなんだろう?と疑問も感じます。

老化というのは一般的に、体の成長が成熟を迎えて成長が止まったのちに起こる生理機能の減退、衰退ですが、ここに起こる違いには、その方が生きていく中で受けたストレスや病気、けがなど、様々なことがかかわっています。

同じ日、同じ年、同じ瞬間に生まれた人であっても、同じように老化するとは限りません。
これは、組織、細胞の種類などにもよりますし、外部的に受けるストレスなど様々な要因によって老化スピードが決まっていくのです。

生まれた瞬間から始まる老化

細胞という面で老化を考えてみると、生まれてすぐから老化が始まるといって間違いではありません。
若い時、細胞は機能低下の細胞が取り除かれていきのいい新しい細胞が補充、それが機能維持に利用されています。
しかし年齢を重ねると次第に古い細胞を新しい細胞に取り替える力が減少していきますし、もっと年齢を重ねて老化が進むと、細胞の組織が低下し、取り替える事も出来なくなっていきます。

これによって老化が進むのですが、これは誰もが同じことで、稀にある遺伝子異常による以上に早い老化以外、通常は誰もが生まれたときから始まっている自然な現象なのです。

生活環境が深くかかわる

人類の寿命は飛躍的に伸びています。
食べ物を摂取する事が難しかった、食べ物を定期的に育て食べるという事が難しかった時代は、定期的な食事もできず、常に食べ物がないというストレスにさらされ、また古くは動物に食われるかもしれないというストレスの中に生きてきました。
こうしたストレスのある環境で栄養素の補給もままならず平穏に生きていくという事は難しいため、寿命が長くなるという事がなかったのです。

産まれてからすぐ、適度な温度、光、音の中で暮らしていく私たち、現代はその環境が非常に快適に整えられています。
酸素を吸いこみ食べ物を食べ、分解し、エネルギーを利用し生命活動ができます。
この時に生まれる老廃物には活性酸素という有害物質も含まれているため、食べ過ぎ、糖分や脂肪分の摂り過ぎによって病気を引き起こし、寿命が短くなるのです。

こうしたことを踏まえて老化という事を考えると、よい生活環境があり体を動かす場所があり、バランスのいい適度な食事を行うことが老化をよりスローにする行動、生活と考える事ができます。

好き嫌いなく何でもよくかんで食べ、腹八分目で決して贅沢せず、働き体を動かし、疲労が翌日に持ち越さないようにしっかりと睡眠をとる、こうした生活を継続する事、生活習慣を見直すことが、老化をスローにする要因となるのではないでしょうか。